よしなしごと

「ユーロ危機」ギリシャの財政危機がいつの間にかこう呼ばれるようになった。
ユーロ円、ユーロドルの半年前あたりからの下落はこれを織り込んでいたのだろう。
しかし勝手なイメージだが、ユーロ圏GDPのわずか2%を占めるにすぎないギリシャ問題は、そろそろピークではないか。


あらゆるメディアがギリシャを取り上げ、一般の人でさえユーロの崩壊を口にするようになった。
FXではユーロ売りでひと儲け、ユーロ買いで大怪我、そんな話題が多く、最近は「とことんユーロ売り」という声が多い。
しかし、もしこの舞台の演出者がユーロの巨大な売り建てがを行っているとすれば、ここからが買い戻しのチャンスだ。


思い出してみるがいい。

ドバイ問題ははるか砂漠の彼方へと追いやられた。
皆が上がると騒いでいた第一生命は上場二日目の高値を未だに抜けていない。
常に相場は大勢の逆を突くのだ。


当然、来週からV字反転というイメージはない。
ここまで壊れたチャートを見れば、傷を負った投資家は膨大で、戻り売りをしたくて待ちかまえているだろう。
ゆえにダウは9000〜9500まで、日経平均も9000円は覚悟しておく。


100兆円を超えるといわれたサブプライムの記憶が投資家にはある。
今回の問題はそれと比較すれば規模ははるかに小さく、終わってみればなんてことはなかったという可能性が高い。
「ユーロ危機」は調整をしたがっていた市場に呼び出されたゴーストであり、いずれは消えていく。


来月にかけて、底練りが続くと勝手にイメージしておく。
上がってもすぐに叩かれるけれど、下値が堅くなってきた頃にそろりと買い出動。
それまでのフェイクの上げには順張りをしないこと。


ここ一か月ほどは、平均線から乖離率の高い優良銘柄を逆張り、これを徹底するべきだろう。